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敗れてなお、石川遼が「時代を変える」 2009年10月18日
ゴルフジャーナリスト 三田村昌鳳
「紙一重だったと思います」……プレーオフ2ホールを終えて、惜しくも敗れた石川遼は、記者会見でそう言った。
「確かに、悔しさがないといえば嘘ですけど、それ以上に、気持ちいいというか、清々しさを感じます。呼吸が難しくなるくらいの瞬間を後半から味わって、特に72ホール目とプレーオフの2ホール……そういう戦いができたということでは、ほんとに清々しさのほうが強く感じますね」
1万7000のギャラリーが見守った一挙手一投足。
勝てば、1928年、19歳で制覇した浅見緑蔵の最年少記録を破る快挙がかかっていた。81年ぶりの記録の塗り替えは、いわば日本ゴルフの歴史を塗り替えるかも知れないという瞬間だった。
3日目を終えて、石川遼が5アンダーで首位。1打差に今野康晴、2打差で星野英正、と実力者たちが続いた。
最終日、朝5時にはギャラリーが開門を待って並ぶという熱狂ぶり。この日、1万7687人のギャラリー数は、日本オープンの記録でもある。誰もが、石川遼の一挙手一投足、1打1打に注目していた。
ゲームの流れが、佳境に入ったのは、最終日、石川遼が14番ホールで、バーディ。同じ組の今野が次の15番ホールで、バーディ。さらに3組前の小田龍一が猛追して1打リードしていながらも、17番ホールでボギーを叩いて、3人が5アンダーで並んだあたりからだった。

(C)JGA, Photographer GARY.S.KOBAYASHI
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